ポルシェの911カレラGTSとは

GTS
GTと呼ばれるとSUPER GTカーレースを思い浮かべる人も多いだろう。2004年まで全日本選手権だったが、今ではFIA公認の国際シリーズになっている。そのGTがもととなっているホモロゲーションモデル(市販車ベースで競技にも参戦できる車両)として作られているのは924GTSまで。
1992年以降に登場している928GTSシリーズはカーレースを想定した作りにはなっておらず、名称だけを継承している形だ。
911カレラGTSは、911ターボSに次ぐ高性能なターボエンジンで、スペックとしては最上級と言っても過言ではないだろう。3リッターターボの最高出力は480PS/最大トルク570N・mとなっているので標準カレラに比べてGTSが大幅に上回っている。
911カレラGTSの特徴
GTSは標準のカレラよりサスペンションが10mm低く設定されているのがスタンダードとなっている。
タイヤのサイズはフロント20インチ、リア21インチというのがGTSの特徴。ターボに比べると細めだが、カレラの扁平率40でGTSが35になっているのは、ステアリングを重視した結果だと思われる。GTSはNAとターボのいいとこどりをされていて低速の走り出しはもちろん、80km/hからの伸びが気持ちいい。0から100kmの加速は3.3秒だとか。
7段ミッションのシフトレバーは10mm短くなったショートタイプ。日本では8段PDKの人気が高いそうだ。トップの7速に入れるには5速、6速を経由しないと飛ばして入れられないようになっている。こういった些細なところでもミッション好きを楽しませてくれる。
街乗りでのノーマルモードと、高速道路でのスポーツモードで使い分けるのがベストだが、スポーツモードの常用使いでも多少の硬さは感じるが乗り心地が悪くなることはそこまでない。911はサーキットでも走れるチューニングが施されているはずなのだが街乗りや山道でのグリップの安定さも抜群だ。これがGTS911が人気な理由だろう。
911カレラGTSの価格
GTSの新車で1,942万円、中古の5万km走行で1,000万円台からある。カレラSは1,760万円、ターボが2,500万円。ターボもいいが、GTS人気は高いだろう。
カスタマイズカラーはメタリック系が20~45万アップだが個人的にはメタリックシルバーでサテンブラック塗装のホイールを履かせたい。ボディカラーに合わせてメーター回りやシートなどのワンポイントカラーをドレスアップするのもおすすめだ。